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痛風の治療

痛風発作の治療

痛風性関節炎(痛風発作)の治療と高尿酸血症の治療の二つに分けられます。
急性関節炎の段階により、非ステロイド性消炎鎮痛薬を使い分けます。
稀にステロイドホルモンが使われることもあります。
また痛風発作の予防薬としてコルヒチンを使うことがあります。

高尿酸血症の治療

1.薬物治療(血清尿酸値を下げるための治療で一生涯必要です)
尿酸産生抑制薬(ザイロリック、アロシトール、サロベール、フェブリクなど)
尿酸排泄促進薬(ユリノーム、プロベネシッドなど)
2.生活習慣の改善
痛風は「贅沢病」といわれ、美食・飽食・飲酒など、いわゆる食事などの不摂生が原因の一端にあると考えられています。事実、日々の生活における自己管理は痛風治療の重要なキーポイントとなります。 しかしながら、食べたいものは何でもすぐ手に入る食事環境、多様化した価値観や複雑な人間関係などを背景としたストレス社会にあって、個人の健康管理に対する努力が足りないとか、食養生が長続きしないといった単純な問題ではないことも事実です。生活習慣上のいくつかの課題をあげてみますと、
摂取カロリーの量と質
痛風は肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病などを合併しやすく、これらと同様に栄養過剰に対する注意が必要です。標準体重や血糖値、中性脂肪などの値を参考にしてカロリー摂取や運動量が適正かどうかを判定しますが、最近では「内臓脂肪症候群」や「メタボリックシンドローム」という概念に基づいて、ウエストサイズを指標にとりいれようとする動きもあります。
プリン体摂取の問題
従来、「プリン体」は尿酸の素であるとして痛風によくないといわれ制限されてきましたが、食事からくるプリン体の量は体内で産生されるプリン体の5分の1程度です。それに最近では優秀な薬剤が開発されており厳しいプリン体摂取制限はあまりおこなわれなくなっています。ただし、摂取されたプリン体は尿中への尿酸排泄量を増加させるために、尿が濃縮されやすい夏期や酸性尿の傾向が強い時などは制限が必要になることもあります。
アルコールの問題
エタノール(アルコール)は、代謝される過程で尿酸の産生が亢進するとともに、生成された乳酸は尿酸の排泄を抑える方向に働きます。そのうえ、発酵酒とくにビールにはプリン体が多く含まれるなど、飲酒はいくつかの点で痛風のマイナス要因になります。 したがって痛風患者のアルコール飲料の許容量は、ビールなら中瓶1本、日本酒1合、ウイスキーはダブル1杯とされています。しかし愛飲家にとってはこの制限を守ることはとても難しいでしょう。アルコールに対するトレランスにはかなり大きな個人差もありますので、私は無理な制限はせず肝機能検査に注意しながら柔軟に対応しています。勿論、アルコールのカロリーは高い(ビール大瓶1本で250kcal)ことも忘れてはなりません。
水分摂取の勧め
痛風患者さんにとって、水分摂取は重要な健康法の一つと考えてください。尿を薄めることにより尿中の尿酸濃度を薄めるとともに、尿の酸性化(痛風の世界ではpH<6)を防止することもできます。尿酸は酸性尿では溶けにくく腎臓で尿酸が結晶化したり、結石を作ってしまう危険があるのです。
有酸素運動の勧め
過激な運動は血清尿酸値を上昇させることが知られていますが、適度な有酸素運動は肥満・高血圧・糖尿病・低HDLコレステロール血症など、痛風に合併しやすい病態に対して治療効果を有します。

腎臓から円滑に排泄させるための治療

尿路管理と呼ばれます。酸性尿が持続する人は尿アルカリ化食品を摂取し、必要があれば重曹、ウラリットなどを内服します。また、尿の希釈を図って水分摂取を励行し、一日尿量2,000ccを目標とします。